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≪組織≫

 

 pixivでフォローした人が自分の昔からのファンだと言ってくれて嬉しかった。暫くしてフォローを外したらその人がtwitterで凄く調子を崩したり明らかに自分宛だろうなという呪いのような絵(文字が入っていたりもする)を上げ続けるようになった。私のせいなのかと怖かった、そんな重いものだと思わなかったから。

 私は色々やってみたけど結局ネットで他人と関われなくなったのに、その人はタグを使いまくりフォロワーさんを増やして劣化しきった酷い絵でお金を貰って、お友達と仲良くしてヘラヘラしている。私のことももう忘れたみたいだ。

 最初に私の見たその人はもう死んだのだと分かった。

 

 けど知っている、悪いのはあの子ではないのだと。

 あの子が品性と知性の欠片も無い薄汚いゴミのように変貌してしまったのも、世界中汚いものが美とされ狂っているのも、私の人生を壊そうとする『組織』が働くためなのだ。

 私の脳が生まれつき壊れているのも、両親が役に立たないのも、自分も他人もほんの僅かの価値が無いのも。街へ出れば皆が私を笑うのも上手く歩けないのも馬鹿しかいないのだって組織のせい。

 人間は理屈を好む。理由を付けて納得したがる性質で、だから他者には認められなくても私はそう結論付ける。

 勿論誰にも言ったりはしない、こうしてベッドの枕元の棚からノートを取り出し書き殴るだけ。

 だからおかしいのは全て『彼ら』のせいなのであって、そんなこと実際は無いのだけどそうでもしなきゃ納得出来る道は無いから。誰かがいつも私を壊そうとするから。

 いつまで生きられるのか、多分そう永くは無いのだと思う、25歳くらいには死んでるんじゃないかと思うよ。

 

 何のために近付いて来たの、組織に命令されてその意思のために私を壊そうとしてやって来たの?ねえ、××さん。

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